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総合口座定期預金の正しい利用方法 金利や解約について

銀行や郵便局の通帳を見てみると普通は「総合口座通帳」と表示されています。そして通帳をめくってみると「普通預金(兼お借入明細)」と書いているぺ―ジと「定期預金(担保明細)」と書かれているページがある筈です。これらは総合口座定期と呼ばれるもので普通預金の残高が無くても、総合口座の定期預金を担保に借り入れができたり払い出しや引落が可能な商品の事です。

総合口座の仕組み

資金が不足して他に資金のあてが無ければ定期預金を解約しなければなりません。しかし資金不足がほんの短期間である場合であるならば、定期預金を解約するのは勿体ないという話になります。今現在はそんな事はありませんが金利が4%も5%もあった時は、解約するのはかなり勿体ない事になります。

そんな時は、定期預金を預けている銀行から一時的に資金を融資してもらえば、定期預金を解約せずに済むのではないかという話しです。銀行側も自行に預けられている定期預金を担保にすれば焦げ付きは発生しにくいですので、総合口座というものを作ってその中の定期預金の金額の範囲内であれば、自動的に融資を受けられるような仕組みを作ったのです。総合口座といってもあくまで定期預金を担保にした純然たる借入ですので、借入した期間や金額に応じた借入利息は発生します。ただその手続きを簡略化しただけの事です。

総合口座定期預金借入の条件

条件は総合口座定期預金の90%が借入限度で最高借入限度額は200万円迄です。借入金利は総合口座定期の金利+0.5%で計算されます。但し銀行によって条件は様々で、借入上限額を500万円迄に設定している銀行もあるようです。借入方法や返済方法は任意です。

何故定期預金の90%を限度額にしているかというと、例えば100万円の総合口座定期から限度額一杯の90万円の借入をした場合勿論利息が発生します。返済は任意ですので、借入を起こしたまま長期間放置すると、借入利息が累積して総合口座定期預金の元本100万円を超えてしまう可能性があるからです。勿論定期預金からの受取利息もありますが、借入利息は受取利息の+0.5%なので計算されます。つまり長期間借入し続けると、借入金額+借入利息>総合口座定期預金+受取利息となって、そのまま返済してもらえなければそれはそれは銀行の損失になるのです。

銀行は総合口座の管理を常時行い総合口座の借入金が100%近くになると、定期を解約するか返済する(普通預金に入金する)よう勧告しますが、そのまま放置されると強制的に総合口座定期預金を解約して、定期預金と借入金額の相殺を行います。

ですので総合口座を利用する預金者側から考えて見ると、総合口座の借りっぱなしは総合口座定期預金を解約するよりも損をする事になります。定期預金を解約せず満期まで持って、借り入れした方が特になるという総合口座の筈なのに、本末転倒の話しになります。

総合口座定期を利用した実例

満期まで待って借入した方が得なのか、解約した方が得なのか簡単な例で説明します。1年物総合口座定期預金の残高500万円で金利は0.30%、1ヶ月後に満期が到来します。必要な資金は100万円で1ヶ月です。定期預金を解約した方が良いでしょうか?それとも総合口座から借入を起こした方が良いでしょうか?(解約利息は普通預金の0.1%とします)計算は至って簡単です。定期預金を解約した時の受取利息は500万円×0.1%=5,000円です。

これに対して総合口座からの借入を起こした時、満期時の受取利息は1ヶ月後の500万円×0.30%=15,000円、支払利息は100万円×0.80%×1/12=667円で差引14,333円の受取となります。従ってこのケースでは満期まで待って総合口座定期を担保にした借入を起こした方が特になるります。当然の事ですが一ヶ月後の満期時に定期預金を解約してそのお金で借り入れた100万円は返済する事が最低条件です。