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当座預金の正しい使い方

当座預金と普通預金

数ある銀行預金の種類の中で当座預金というものが存在します。あまりよく知られていないので聞きなれない預金です。例えば普通預金は本人が本人確認書類と印鑑さえ持って行けば基本的に誰でも作れます。定期預金も積立定期預金も基本的には預金と名がつくのは、銀行にお金を預けるので銀行は喜ぶ筈だろうと考えてしまいます。定期預金は○○銀行へ!等としょっちゅう窓口のポスターで見る事が出来ますが、当座預金はキャンペーン等で口座開設の募集をしたりはしません。当座預金は同じ預金でも、そう言った定期預金とかとは少し毛色の違った預金です。誰でもが作る事が出来る預金ではないのです。

そもそも銀行の預金にお金を預けると利息が付きますが当座預金は無利息です。何億円預けようとも利息は1円もつきません。似たようなものに普通預金口座がありますが、普通預金口座はいつでもATMでも出金出来て、公共料金等各種の引落等が出来き振込の受け皿として利用出来るとても便利なものです。これに対して当座預金は引落や振込の受け取りして利用は出来るのですが、払い戻し(=出金)は限られた方法でしか出来ません。小切手を切ってその銀行の支店に行かないと出金出来ないのです。

普通預金は取扱の銀行窓口やATM、全然違う銀行のATMでも手数料を支払いさえすれば出金は可能です。時間も場合によっては夜の11時とかコンビニであればかなりの時間帯での出金が可能ですが、当座預金は先程言った小切手でしか出金出来ないのでその銀行の開設窓口だけでしか出金出来ません。感覚的には通帳と印鑑を持って銀行の窓口に行って出金するのと同じ様なものです。

小切手の簡単な仕組み

利息もつかずに出金も不便な当座預金ですが最近は少なくなったとはいえ、企業などでは普通に利用されています。先程当座預金から現金を出金するには小切手利用すると御説明しましたが、この小切手は流通性のある有価証券としても利用出来るのです。例えばあなたが車を取引先のディーラーから購入したとします。その時あなたが持参した小切手帳に金額と名前を書いてそのディーラーに渡して支払を済ます、という使い方が可能なのです

勿論そのディーラーが小切手を受け取るような取引先である事が前提条件ですが。 日本では普通、ショッピングセンターに行って買い物をしてレジで小切手を切っても誰も受取りません。さっきの車の例は商売用の車を取引先から買う様なケースです。そしてその小切手を受け取ったディーラーは、当座預金の支払銀行に行きその金額の支払を受ける事になるのです。そして銀行は同時にその小切手を切った人の当座預金から、小切手の金額を引き落とすのです。この辺りの仕組みはクレジットカードに少し似ています。

当座預金の正しい利用方法

手形とは、小切手の振り出す日付けを先の日付けにした様なものを言います。例えば先のディーラーの例で支払を期日3ヶ月にした手形払いにすると、手形を受取ったディーラーは3ヶ月後にしか換金出来ませんし、手形を切った人の口座からの引落は3ヶ月後です。小切手も手形も持参人(=ディーラー)が呈示した時に振出人(=車の購入者)の当座預金に相応の残高がある事が前提条件です。この時に残高が不足して換金できない状態を「不渡り」(=ふわたり)と言い、振出人に信用上の大きなペナルティが与えられます

ポイントは呈示された時の残高です。極端な話すれば手形の場合3ヶ月後にその当座預金に残高があればいい訳で、その間の残高はいくらあろうが全く関係ない話しなのです。 当座預金を利用すると、例えば3か月後に100万円支払うという手形を切って商品を購入して、3ヶ月でその商品の売り上げ、その売上で手形の代金を支払うという事が可能なのです。この場合手元資金0円で借入なしで商売する事が可能な訳です。

しかし銀行ローンで100万円借りて分割払いをして仮に1回支払が遅れても大きな問題になりませんが、手形の場合1度でも支払が出来なかった場合の「不渡り」は信用情報上大きな出来事で今後殆どの金融機関から融資を受ける事が困難になります。 一たび当座預金を開設すると、利用出来る小切手や手形に書き込める金額には上限がありません。誰しもが当座預金を開設する事が出来ないのはこういう理由からなのです。