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円ドル相場がよく分らない方に!相場推移とカードローンの金利影響

為替相場は変動します

今現在、2015年6月の原稿執筆時、円ドルの為替相場は1$=124円近辺で推移しています。1$=124円というのはその表現の通り、手数料を考慮しなければ1$紙幣を銀行に持って行けばその場で124円に交換してくれるという事です。勿論為替相場はこの原稿を書いているこの時も常に変動しているので、あと1時間後1$=123円(円高)になっている可能性もあるし1$=125円(円安)になている可能性もあります。

2012年1月の円ドル相場の平均相場は1$=76.97円を記録していますので、その時の相場を基準とすれば今の円ドル相場は実に1.61倍です。2012年の1月に1$=76.98円の相場の時に769,800円出して10,000$を買って今現在そのまま持っていたとすると、その10,000ドルは今では1,250,000円に換金できるという事になるのです。何故為替はこれ程までに変動するのでしょうか?

為替相場と金利

今回は為替相場について、円安とアベノミクスとの関係を見て行きながら話してみたいと思います。為替相場の変動の根本的な要因は、2国間の経済環境の変化によるものが大きいと考えられ、そのポイントの一つは「金利」、もう一つは「インフレ動向」です。

今現在日本の金利は超低金利で10年国債の金利は0.5%前後で、アメリカの10年国債の金利が2%くらいです。この時仮にアメリカの国債の金利を下回る金利で、日本円を借りる事が出来たとすると、その資金でアメリカ国債を購入すればそれだけで利益を生むここが出来ます。もう少し専門的に言えば、円の国債を売却してその資金でアメリカ国債を購入すという取引です。そしてアメリカ国債を売却してその資金で円の国債を買い戻せば、その金利差の分だけ利益になるというものです。

この様に金利の高い国の通貨は買いが入り易いと言われます。個人的には金利が高いというよりは「今後金利が高くなると見込まれる通貨」といった方が正しいと思います。

為替相場とインフレ動向

為替相場の変動要因に、先程の金利と似たようなものにインフレ動向というのもがあります。インフレとは物価が上昇する事で、インフレが続くと通貨の価値は下がって行きます。極端な話をすると例えば「1年前はA社の車が100万円で購入出来ていたのが、インフレが発生した為120万円出さないと買えなくなった」という様な事がおこります。これはインフレが20%発生した為お金の価値が20%下がった事を意味します。

これに為替の話を絡めると、仮に為替相場が変動しないとすると、1年前に100万円を投資した外国投資家はその日本の国でインフレが発生した為、その価値は80万円となって20%の損失を被った事になります。この様にインフレは通貨の価値を毀損させるのでその国の通貨は売りが入り易くなると言われます。個人的には「今後インフレが発生して行くと見込まれる通貨」といった方が正しいと思います。逆にデフレ発生は買いが入り易くなります。

アベノミクスと為替相場

安部内閣発足後、日銀の黒田総裁は物価の上昇目標2%を掲げました。政府はこの2%の目標は為替相場とは無関係であると説明していますが、日本は今迄10年以上もデフレだったのですので、当然この物価上昇目標は通貨の売り要因と受け取られます。それに加えてアメリカのFRBの出口政策による金利上昇観測です。アメリカは経済が立ち直りつつあり去年頃から金利がいつ上げられるのか議論が活発になっています。今年中には金利引き上げが実行されるのではないかとみられています。

色々な考え方があり複合的な関係があるはと思いますが、アベノミクス登場による為替の変動の主な要因は以上のように考えられます。日銀による大量の国債購入による円通貨の価値毀損によるもの。そしてアメリカの景気回復による金利上昇観測です。今の1$=124円は全てこの要因を織り込んだものです。

為替相場は市場参加者が多く、世界中の出来事や主要な要人の発言などに大きく反応する事があったり、一旦一方向に進んで行けば短期間で行き過ぎてオーバーシュートする事も良くあります。しかし基本的には長期的に対象の国の金利や景気動向に落ち着くと言われています。