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カードローンの審査について考えてみよう

貸出には審査があります

お金を借りる時には当然融資する側において審査があります。大手の銀行が大企業に融資する時もそうですし、消費者金融業者が個人に数万円の融資をする時にも審査をします。金融業者が行う貸出し審査というものには、何か基準というものがあるのでしょうか?どんな審査をどのように行っているのでしょうか?今回はその事を考えてみたいと思います。

仮にあなたが10万円をAという人に融資したとします。条件は年利18%返済期間は1年です。毎月1ヶ月毎、利息のみの支払いで1年後に元金一括払いを受ける条件とします。Aから何の問題も無く返済を受ければ利息は1年で18,000円入って来ます。仮にこのお金を融資しないで銀行の定期預金に預けたとします。銀行の定期預金の金利の主流は0.03%ですので、10万円を1年間定期預金に預けると1年後には10万円と利息30円が償還されます。

この融資利息で得る事の出来る金額18,000円と、定期預金利息から得る事の出来る30円との差額17,970円は、あなたがリスクを取ったから得る事が出来た金額なのです。銀行預金10万円は基本的にノーリスクと考えられます。何も考える事無く只単純に10万円預けると得る事が出来る金額なのです。それに対して、あなたがAという人に融資するという事は、貸出した資金が返って来ないというリスクがあるにも拘わらず、融資を行った事に対するリターンなのです。

貸出し審査の基本的な考え方

今回のAへの融資は、貸出し後半年して、Aからの返済が滞ってしまい挙句の果てには行方をくらましてしまい連絡が取れなくなってしまったとします。元金10万円は返って来ないので収入は見込み利の半分の9,000円となってしまい、差引91,000円の損になってしまう事になってしまいました。

今度は違うBという人があなたに10万円の金額を融資を申し込みに来ました。あなたは今度はどういった基準で融資するでしょうか?それとも融資を断って銀行の定期預金に預けるでしょうか?又は株式投資や投資信託を買ったりするでしょうか?

ここであなたが再度融資をBに対して行う時に考える事が、融資の審査と呼ばれるものです。それにはまず、Aに対して行った融資10万円に対して、91,000円の焦げ付きが発生した理由を考えます。収入をもっと慎重に調べておく事、他に借金がいくらあって返済金額がいくらか調べる事、実際の生活資金がいくら必要であったのか調べておく事、等です。他には、債務者の行方が分らなくなってしまっても困らない為に保証人を取っておく事、更にはもっと金利を上げると回収率が高くなるという様な事も考えます。金融業者の審査も簡単に言うと、根本的に考え方として同じ事が言えるのです。

銀行や消費者金融業者はお金を融資する事によって利息を得ています。金融業における貸出し利息収入は、ある販売業者がAという商品を仕入れて、Bという会社に商品を販売した時に得る売上金と同じものです。銀行や消費者金融の様な金融業者の基本的な利益の源泉は、貸出し金から発生する利息なのです。

更に言うと金融業者は貸出しを行う事だけでは利益を確保できません。融資した資金の元本とそこから発生する利息をきちんと最後まで回収する事によって、利益を上げる事が出来るのです。金融業者は貸出を行う事によって絶対に損をしない様に、慎重に考えて審査を行うという事でなのです。返済不能の状況になってしまい融資金が全て回収できないという事態になった時、先程の事例でみたとおり僅かな利息収入だけでは簡単に損失を発生させてしまうからです。審査を行う事の原理原則はこの様な事を基準にして考えられると言えます。

因みにここではあまり深く言及しませんが、先程の事例では融資期間が1年でしたが融資期限を1年と限定せずに、融資残高がずっと10万円を維持出来る様な仕組みの商品があったらどうでしょうか?その間融資残高に対して利息だけは払い続けて行くとします。そうした場合年利18%であれば融資した10万円の金額を、利息だけで5年と半年で回収出来る事になります。その後発生して受け取る利息は全て利益になるという事になります。この様に貸金業というのは常に貸倒リスクと向き合って行かなければならない半面、上手くいけば大変な利益を上げる事が出来るのです。